2020/09/28_分島型のお店

サブスクに続き、実店舗なしでお店を運営できるやり方をみんなで考えていたところ、「お店を切り刻んだ小さな単位を商品として売る」というアイデアが出てきた。

えじりの本屋を例に挙げると、最初に本棚と選書のセットを購入してもらって、その本棚に収まる範囲で数ヶ月に1回のペースで本のラインナップを更新するというもの。選書するというサービスそれ自体では買いにくいが、「選書が変化する本棚」という商品になれば買ってもらいやすいのではないか。ウォーターサーバーをレンタルするようなイメージで本棚を買ってくれたら良いなと思った。

このように、急に実店舗を構えるのはハードルが高いので、お店を切り刻んだ小さな単位(例:本棚1個)を商品として売ることで、複数箇所に展開する「分島型」のお店を運営できるのではないか。そして、各地に分散する分島型のお店の総体を「アラマホシ諸島」と呼ぼう、ということに。

もし全国各地に展開するとしたら、土地に根ざしてラインナップを変化させることもできるだろう。また、ある街に集中して展開するとしたら、商店街のいたるところにアラマホシ諸島のマークがついた棚があって、その場所の特徴や店主の人柄を反映したラインナップにすることもできるだろう。分島型にすると、ある種サイトスペシフィックなお店をつくることができそうだ。期待が膨らむ。

(text : えじり)