2020/10/09_下北沢のお店を見て回る

長らくZoom上でしかやり取りをしていなかったので、久しぶりに直接会うことになった。せっかくなので参考になりそうなお店を回りたいねということで、下北沢のいくつかのお店に行った。

下北沢駅で集合し、まずは「BONUS TRACK」へ。途中の道で、秘密基地のような面白いお店を見つける。営業していないようだったので中には入れなかったが、不思議な雰囲気で引き込まれる。

▲ 「下北沢ベース」という秘密基地のような外観のお店。とても気になる。

「BONUS TRACK」に着いたら、「恋する豚研究所 コロッケカフェ」でお昼ご飯を食べる。店内で食べられるメニューの他にテイクアウトできる商品がたくさん売っていたり、レストランの横で作品が展示されていたりと、店内には大らかな雰囲気が漂う。丸いメンチカツがめちゃくちゃ美味しかった。

食後は「B&B」へ。BONUS TRACKに移転してから初めて行ったので、本棚の隅々まで見回しては、うっとりする。並ぶ本の文脈を読み解くのが楽しい選書はもちろんのこと、いろいろな種類の本棚の配置などが秀逸で、ずっと居たくなる心地の良い空間だった。

▲ 「B&B」の店内の様子。天井が高くて開放的な空間。

また、同じ建物の1階にある「発酵デパートメント」にもB&Bが選書した本棚があった。上下階など複数のお店が間接的につながるような建物の構成ゆえに、お店のコンテンツ自体も要所要所でコラボレーションしているようだ。

▲ 「BONUS TRACK」の中庭。平日の昼間だったので人が少なく、落ち着いて過ごせた。

中庭に出ると、飲食店のオープンテラス席が目に入る。こういう時期なので、外で食べたい人も多いと思うけれど、街中の飲食店とは違い広場に面しているので、落ち着いて長居できそうだ。路地裏のような場所や、軒先のベンチなど、お店の外側の空間も周到に設計されてあって、下町の商店街の店先のような雰囲気が感じられた。

▲ お店のファサードと食事可能なテーブルが一体となっている。

「お店をやる」というと、まずはコンテンツ、次に店内の雰囲気をイメージしがちだけれど、BONUS TRACKを訪れて、街に対する「構え」が結構大事なことに気づいた。たとえ、ふらっと足を運びやすい1階に店舗を構えていなくても、窓やファサードのデザイン次第で街を歩く人の目を引くことができるかもしれない。

最後に、BONUS TRACKの一角にある「omusubi不動産」に勇気を振り絞って入り、渋谷から下北沢あたりの安い物件を紹介してもらおうと尋ねてみたけれど、やはりどこも高そう。松戸に1号店があり、そっちは比較的お手頃な物件を扱っているということで、今度行ってみますと言って、お店を後にする。アイデアレベルの話をずっとしていても前に進まないので、気になる街の不動産屋を回ってみるのも一つの手かもしれない。

この段階では進路が未定のメンバーが多かったので、落ち着いたら不動産屋さんに行って、実際の物件を探してみようということで別れた。

(text : えじり)