2020/09/16_受贈的なサブスク

各々のつくったものをサブスクで売れないかという話になった。というのも、メンバーのわかめが、以前、生け花と花瓶をセットで毎月配送するというサービスのお手伝いをしていて、「作品をサブスクで売る」というやり方を教えてくれたからだ。

とはいえ、Apple Musicのような聴き放題のサービスやバイキングの食べ放題のように、お金を払えば使い放題という仕組みにすると、消費者的な心理状態になってしまう(「あまり使っていないと気づいたら解約」か「元を取るために使いまくろう」のどちらかになる)。しかし、定額を払えば定期的に決まった量が提供されるという仕組みなら、使い放題の場合よりも、プレゼントをもらっているような受贈的な気持ちになることができる。
(消費者と受贈者の話は、すみれこが影山知明さんの『ゆっくり、いそげ』という本から着想を得たことで登場したキーワードだと思われる。)

また、サブスクかつオーダーメイドのサービスをやったら面白いのでは?という話になる。坂口恭平さんがいのっちの電話で各々の悩みに答えているように、お客さんそれぞれの好みや性格に寄り添ってサービスを提供するというのはどうか、と。坂口さんが「電話してくる人の悩みは何十パターンしかない」と公言しているように、同じ本を何人かに選書しても良いというような余裕のあるルールにすれば、現実的に継続できそうだ。

えじりがやる予定の本屋を例にあげると、
①普段はどういう選書をするのか分かるくらいの頻度でネットショップに本をアップする
②アラマホシ全体でイベントをやるときにはお客さんの話を聞いて選書する
というようなやり方である。

このように、ユニークなサブスクのサービスを提供できれば、実店舗を構えるのが難しくても人間味のある売り方ができるのではないか!?と盛り上がった。

(text : えじり)