2020/08/08_初めて5人でZoomをする

前回までの4人に加えて、大学1年生の頃から「明日の建築会」というグループで共に活動してきた、すみれこを含めて5人でZoomをした。

まず、メディア制作については、自分たちの活動を多くの人に見てもらうために、複数の分野を横断するような内容で、専門ではない人も排除しないようなものなものにしたい(専門用語の有無やテンションなど)という話になった。また、不特定多数の人に見てもらうとしても、具体的な顔の見える近くの人が面白いと思ってくれるかどうかは大事にしたいという意見があがった。内容については、先人に教えを乞うようなスタンスで話を聞きたい人にインタビューをしたり、作品だけではなくメンバーの生活が伝わるような記事を書いたりしても面白いかもという話に。

次に、活動環境については、やる気がなくなったり体調が悪くなったりしても制作に戻れるような地盤をつくりたいという話になり、そのためにはやはり物理的な場所を持って、気軽に立ち寄れる状態にしておきたいということになった。また、継続するためには、アーカイブを作成して活動している感を出してモチベーションを保つことや、メンバーの性格や癖を考慮したローカル・ルールのようなものをつくり、お互いに助け合ったりアドバイスしあったりした方が良さそうだねという話になった。グループのあり方として、「能力主義から脱した組織づくり」というキーワードも出た。

そのほか、皆の関心として、どうやってファンをつくるかという話になった。純粋に作品だけを見てもらうのではなく活動している人(自分たち)自体も好きになってもらえるような見せ方をしたいと考えると、制作環境や自分たちの関係性、頑張っている姿勢などを含めて公開したら面白いかもしれない。あるいは、応援してくれる人とフェアな関係を築いて、時にはファンの人から仕事やコラボの依頼が来るようになった理想的だなという話になった。そして、「pixivFANBOX」のアーティストを支援する仕組みのように、応援されながら、いやらしくないやり方でお金を集めたい、そのためお金の交換に遊びのような仕組みを導入する(新たな通貨の発行など)という手もあるのではないかという話になった。

そして、創作活動をやろうとしている自分たちにとっては直接的ではないけれど、パン屋さんとか花屋さんとかお店をやって、その中で自分たちの色を出す(変わった造形のパンをつくって売る、花に関した雑誌をつくって一緒に売る、など)というのも面白いかもしれないという話になった。今までは、何をやっているのか説明しにくいような活動が多かったので、具体的なお店というアイコニックな看板を掲げてみるのも、意外な反響がありそうで面白いかもしれない、と。

この時から、「お店」をやるという選択肢が浮上し、徐々に現実感が増していくことになる。

(text : えじり)